植原恵子さんの経歴
植原恵子さんの経歴

たばこは吸わず、お酒もあまり飲まないという植原さん。飲みの席や喫煙室で生まれる男性同士のネットワークに入れないことでのデメリットは感じなかったのだろうか。

「部下が、そこで得た私の知らない情報を持ってきたこともあります。正直あまりいい気分はしませんでしたね」というが、「でも、どうせそれはたいした情報ではないんです」と一蹴。「必要な情報は正しいルートで上がってくる。そうでない情報が仕事を左右するような会社はロクな会社ではありません」といい切る。

同期入社に女性はたくさんいたが、辞めた人がほとんどという。植原さんは入社したときから、「苦労して入ったから長く勤めたい。それなら一生下っ端は嫌だな」と思っていた。

「私は人に指図されるより自分で決めて動きたいタイプのようで(笑)、自分に決定権がないのが一番のストレスなんです。もちろんリスクも増えますが、自主的に動くほうが楽しい」

その思いが自然とリーダーとしてどうあるべきかを考えさせ、いまのポジションに就かせたのかもしれない。

「『どうせ誰も見ていてくれない』と腐ってしまうのが一番ダメ。頑張っていても手を抜いていても、必ず誰かが見ているものです」