なぜ急に就職内定率が低化したのか。不況だけが理由ではない。日本企業が「日本にとどまっていては未来がない」と見切りをつけたからだ。これからの時代、伸びる余地があるのは新興国ぐらいだから、新興国に打って出ないかぎり、企業も生き残れない。そのように舵(かじ)を切ると決めた以上、当然、新興国で通用する人材がほしい、となる。実際、企業側は「新興国で通用する人材なら何人でもほしい」と言っている。

ところが、日本で採用面接をしてみると、「いや、新興国には行きたくありません。国内でお願いします」と、内向き学生のなんと多いことか。それなら企業としては「外国人を採用しよう」となる。これは必然だ。実際、パナソニックは2011年度に1390人採用するが、そのうち1100人は海外枠である。これは企業としては正しい選択だ。