国連総会では、議場に集まった184ヵ国の代表団はすべて、投票にあたって一票を持っている。国連総会で投票権を持つのは主権国家だ。そして国家には、人口12億人の中国、11の時間帯にまたがり総面積1700万平方キロのロシアのような巨大なものから、人口9000人、総面積21平方キロのナウル共和国のような小国まである。しかし世界の主な経済地域は、直接には一票を持っていない。投票権を持たない地域の筆頭にあげられるのは、もちろん、台湾と香港だ。東京を中心とする首都圏も、日本を除けば世界第三位の経済規模を誇っているが、直接には代表を送っていない。カリフォルニアもそうだし、カタルーニャもそうだ。民族をみても、たとえばクルド人、ズールー人、パレスチナ人などは代表を送っていない。NAFTA、NATO、EU、APECなどの重要な機関も、代表を送っていない。