たとえば、ハリウッドを見てみればいい。ハリウッドは資本不足が深刻になると気づいたとき、外資の侵入を防ぐ障壁を築いたりはしなかった。逆に、ルパート・マードックを二十世紀フォックスに、伊藤忠と東芝をタイム・ワーナーに、ソニーをコロムビアに、松下をMCAに招き入れた。この結果、総額150億ドルの新規資本が流れ込んできた。それだけでない。日本などの外国の企業が自らの国に「ハリウッド」を築き競争するための資本が、150億ドル分だけ少なくなった。