カナダでは、ケベック州の地位をめぐる論争によって、地域国家の問題を建設的に考えるのが難しくなっており、ましてや、話し合うのは難しい。それでも、最近の小選挙区制による選挙の結果をみれば、国政に対する見方が地域によって大きく分かれる傾向が鮮明になった。経度に沿って、国民の見方に大きな割れ目ができている。アメリカの国境から100マイルほどまでに90パーセントの国民が住む。これらの人々は、南に目を向けてNAFTAに注目している。ケベック州はもちろん、はるか離れた東方のフランスに目を向けている。オンタリオ州は事実上、アメリカの中西部の一部になった。そして、西部太平洋岸はアジア太平洋に注目している。