インドネシアでは地域間の一人当たりGNPの格差が6倍に達している。中国では、この格差が20倍になっている。アジア各国の指導者が国境を超えた経済圏の創設に熱心なのは、このためである。国内のすべての地域が歩調を合わせて、一定のペースで、グローバル経済に加わるようになるとは期待できないことをアジアの指導者は知っている。しかし、地域ベースのいくつもの独立した動きを助け、いくつもの地域経済が一度にグローバル経済に加わるのは難しいとしても、ひとつずつ加わっていくよう励ますことはできる。

現実の問題としては、戦後日本の経済復興でみられたような強烈な中央集権による経済開発のモデルがもはや、アジアの新興経済地域にあてはまらなくなった事実を認めていることになる。