M&A案件というのは、2008年に入ってからやや下火になったが、世界で1週間に10件ぐらい出ており、その気になればわからないことはないものである。じつは、企業行動のパターンを覚えれば、ある程度の把握は可能である。

とはいえ、世界規模の金融関係でビジネスをしている連中は、とことん情報を仕入れている。昔は自国内のM&Aだけを知っていれば十分だったが、いまでは国境を跨いだM&Aのほうがはるかに利益が出るし、また案件も多い。

私が曲がりなりにも、欧米の金融関係者からも声がかかるのは、そうした案件を把握したうえで、文化や伝統的背景、ビジネス慣行の違い、サイバー世界のトレンドなどを含めて、違った視点からアドバイスできるからだと思っている。