1985年のプラザ合意のあと、ドル安・円高が急速に進んだため、実力以上にドル換算のGNPが膨らみ、日本の1人当たりGNPは2万ドルに達した。プラザ合意のときは1ドル265円だった。現在、日本の1人当たりGNPは3万ドルを超え、円は100円を割り込んでいる。2万ドルの時も、3万ドルの時も、自力で到達したのではなく、日本がコントロールできない分野の出来事が原因でそうなったのだ。1人当たりGNPで見て、日本が世界一になったのは、為替の魔術のせいで、先見性のある経済政策をとったからではない。