この間に日本に起こった変化の本質は、長期衰退の中で所得階層が二極化し、M字型社会へと移行したことである。すなわち、人口分布が中低所得層と高所得層にピークを持つ階層社会の出現だ。その結果、90年代後半から始まった所得の減少にともない、日本の常識とされてきた“総中流社会”が崩壊。年収600万円以下のロウアーミドルクラス(中流の下層)以下の人たちが8割を占めるようになった。