日本人は、老後に備えるという同じ目的のために、年金、貯蓄、保険という3重の投資をしている。受け取った年金の3割を貯蓄に回すから、死ぬときが貯蓄のピークになるという皮肉な結末となる。そしてこの3重投資のために、ライフスタイルが貧しくなってしまっているのだ。たとえばスウェーデンは、老後は国が年金で面倒を見てくれるから、多くの人はふだんはほとんど貯金をしない。いざというときのために保険をかける必要もない。