ほとんどの日本人は、なかなか過去の幻想から抜け出せずにいるようだ。内閣府による2004年6月の「国民生活に関する世論調査」でも、前回よりやや減ったとはいえ89.5%の人が「自分は中流」だと思っているという結果が出ている。

この自己矛盾がどこから生まれているかといえば、ほとんどの日本人が「中流でいたい」という願望を抱き続け、総中流社会という虚構の中にとどまっていたいと思っているからに他ならない。