かつては公務員の給与水準は民間企業に準じる形で決められていたが、1990年代に入ってから差がつき始めた。第1章で論じたように民間企業のサラリーマンの収入は、90年代に入ると伸び率が鈍り、97年からは収入が減少に転じた。ところが公務員の給与水準は、90年代前半でもまだ高く、97年以降の削減幅もわずかに止まったために、サラリーマンとの所得格差が広がってしまったのである。

企業規模ごとの年収と比較しても、公務員は従業員1000人以上の大企業のサラリーマンの年収より40万円以上も高い。