アメリカ経済の「空洞化」を、アメリカ企業の弱体化と混同してはならない。アメリカ経済はアメリカの多国籍企業(メーカー)が脱国籍化し、さらに、強大な第3次産業が隆盛を極めることによって中空化しているのである。しかし、アメリカという国土がある種の第2次産業の生産基地として適さなくなった、ということは必ずしも国力の衰えをあらわすものではない。その証拠にアメリカはレーガン政権になってから、すでに600万人分もの職を生み出し、GNPも堅実な伸びを示している。