1991年の世論調査では「悩みや不安を感じていない」人が50%を超え、感じている人をわずかに上回っていたが、今では悩みや不安を感じている人が感じていない人のほぼ2倍になっている。私の知る限り、この問題を正面から捉えている政治家や官僚はいない。

悩みや不安の内容は「老後の生活設計」がもっとも多く、続いて「自分の健康」「家族の健康」の順である。じつは日本の年金額は、高福祉国家と言われるスウェーデンよりも高いし、日本は世界一の長寿国でもある。にもかかわらず、これほどまで老後に悩みや不安をもっているというのだから不思議なものだ。